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2014/10/03

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歳を重ね、その先を考える

新潟事務所

「最近、何を探すにも時間がかかるのよ」と知人のAさん
 
彼女は、思い立ったらさっさと動き、何でもスパスパ片づけていく行動派。
ところが、近ごろ何をするにもなんだか時間がかかるようになったとこぼしていました。
 
私は、「わかる、わかる」と頷きました。
それと同じくして、ふたまわりほど年上の人生の先輩Bさんから、先のことを考えて、身の回りの物の整理を考え始めたという話を聞きました。
「これはねぇ、人にはガラクタに見えても、私にはとても大事なの。だから死ぬまで側におきたいのだけれど、死んだ後どうされるのか心配で…。でも人にはどうでもいい、ガラクタなのよね。」
 
「庭木の手入れもね、若いときは楽しんでやっていたけど、年をとると大変なのよ。あなたくらいのときは、こんなに大変とは思いもしなかったわ。」
 
そう言われて玄関から見える庭を眺めると、以前に比べて手入れが行き届いていないようです。それでも…綺麗に花が咲いていて、癒されます。
「元気なうちは今の生活を続けたいからこのままにしていたいけど、動けなくなってからじゃできないからねぇ。」とため息まじりに、後に残された人に迷惑をかけたくないという配慮がうかがえました。
Bさんに「遺言書を作るのは簡単かしら」と聞かれたときは、仕事で遺言書を作るお手伝いをしている私ですが、ちょっとショックでした。
60歳になるかならないかでアルツハイマーになった人をみています。
自分もそうなるかもしれない、と心配になるときもありますが、考えすぎてもどうにもならないと思ったりもします。
 
老いを避けられないのであれば、先輩に習い、上手に老いることを学びたいと思うこの頃です。
 【投稿者:森田】

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