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2012/10/26

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読書の秋

長岡事務所

ここ数年はテレビや映画を見ることよりも、読書が唯一の楽しみになっています(通勤時や昼休み、そして、妻子が寝静まってからひっそりと読みます)。

 

最近は特に時代小説・歴史小説を読むことが多いです。

 

まず、北方謙三の「水滸伝」(文庫全19冊)・「楊令伝」(文庫全15冊)・「三国志」(文庫全13冊)など中国を舞台にした歴史小説にはまりました。

 

特に「水滸伝」は、もともと中国四大奇書といわれている伝奇歴史小説(12世紀が舞台)を、北方謙三が大胆に換骨奪胎し、革命を夢見て国と対峙する漢(おとこ)たちの姿(死に様)を熱く描いています。

 

「楊令伝」は、「水滸伝」の続編で、北方の完全オリジナルストーリーです。前作で敗北した梁山泊が、新しい頭領の楊令のもと、宿敵を倒し、独自の国造りを模索していく話です。登場人物が志し半ばに次々と倒れていく姿は、前作同様涙を誘います。これは毎月1冊文庫が刊行され、それを15ヶ月かけて読むという初めての体験でした。

 

さらに続編の「岳飛伝」が連載されているのですが、これも文庫になるまで待つつもりなのでしばらくお預けです。

 

また、今年の夏に山形県にある藤沢周平記念館に行ったことを機に、日本を舞台にした時代小説も読み始めました。

 

最初に読んだのは藤沢周平の「蝉しぐれ」で、これが思いのほかおもしろく、やみつきになってしまいました。

 

今一番はまっているのは、池波正太郎です。「鬼平犯科帳」・「剣客商売」・「仕掛人・藤枝梅安」は、過去にテレビで放映されていましたが、テレビも見たこともなく、小説も読んだことがありませんでした。

 

しかし、一度読み始めると止まりません。

 

「剣客商売」は文庫で全16冊に番外編が2作品ありますが、あっという間に読んでしまいました。老剣客秋山小兵衛やその息子の大治郎が、いろんな事件に巻き込まれながらそれを解決していくというストーリーですが、とにかく小兵衛を筆頭に登場人物が魅力的です(小兵衛は40才の年下の若い娘と再婚します。加藤茶といい勝負。)。

 

ほかにも「鬼平犯科帳」や「仕掛人藤枝売安」もそれぞれとてもおもしろくて、これから読破を目指します。

 

池波正太郎はこれらの作品で「人は良いことをしながら悪いことをし、悪いことをしながら良いことをする」、「人は死ぬために生きている」ということを伝えようとしています(それだけではないですが・・・)。

 

 

今までノホホンと生きてきた私が、今年40才になり、どう生きるか、そして死んでいくかを真剣に考えないといけないなぁとつくづく感じる秋なのでした。

 

 

【投稿者:今井】

 

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