INFORMATION

法務情報

2014/09/04

法務情報

【後見】成年後見

弁護士橘里香後見

 成年後見人制度とは,知的障害や認知症などで,判断能力が衰え,自身で法的な行為を行う能力が無くなった方について,本人に代わって財産管理や契約締結等の法律行為を行う後見人を選任し,本人の保護,支援を行う制度です。
 

 成年後見人は,本人の状況に応じて,家庭裁判所が選任します。親族以外にも,弁護士や司法書士などの法律・福祉の専門家が選ばれる場合があります。
 

 成年後見人は,本人の財産管理状況等について家庭裁判所に報告をし,家庭裁判所の監督を受けながらその任にあたります。
 

 能力が衰えてきた両親の財産管理に関する誤解や不信が兄弟間の不和のきっかけになる場合もあります。ひいては,長きに渡る相続争いに繋がる場合もあります。両親名議の財産は,たとえ子どもであっても,勝手には出来ないことをきちんと認識し,後見制度のような法的制度を有効に利用することが,家族円満に繋がります。
 

 弁護士が代理して申立を行うことも,弁護士を後見人候補として申立を行うことも可能ですので,お気軽にご相談下さい。

 

◆弁護士法人一新総合法律事務所 弁護士 橘 里香◆
(当事務所「家事」チーム)
<初出:顧問先向け情報紙「こもんず通心」2013年7月15日号(vol.130)>

 

月間アーカイブ